短い話ですがちょこっと続きます。

勢いのままに打ったので、恐くてまともに読み返せません。

ないしょのはなし①


ふと目が覚めた。

何時だろうと枕元の携帯を開けば、まだ布団に潜り込んで一時間も経っていない。
こんな目覚め方めずらしい。

携帯の待ち受けは、縦長の狭い画面にみっちりつまった野球部全員が揃った集合写真。
前列、中列、後列と三列に並んでなんとか収まっている。

どうやったら皆がこの画面に収まるかを試行錯誤しつつ、セルフタイマーを使って何度か撮りなおしまでした自信作だ。

もちろん自分は花井のとなり！のつもりだったのだけど、身長差のおかげで前列と後列に離ればなれ。
しかも対角線！いっちばん離れてるし！

それだけかなり気に食わない。
けど、しのーかにモモカン、シガポまでみんな入った、しかもみんないー顔して写ってる、サイコーの一枚。

すぐにみんなに転送して、自分は待ち受けに。みんなのケータイの待ち受けになったかは知らないけど、花井のはチェックした。
おれとおそろい。

それだけでウレシい。

次に集合写真撮るときは、絶対花井のとなりになるんだ。
それまでに身長差、ちぢめなきゃ。



あと、いつか絶対ツーショットの待ち受けにしてやるんだ！
らぶらぶの！

身長伸ばして、野球でカッコイーとこ花井に見せて(勉強じゃどう足掻いたって勝てないから)、おれが花井のことをこんなに好きなように、おれのこと好きになってもらおう。